ペットではなく家族です。
第2章 ナオの場合
ナオ「…」
麻衣「満足して頂けました?」
ナオ「うんっ、満足したから寝る」
麻衣「えっ、ちょっと」
ナオ「何だよ」
麻衣「何だよじゃなくて、おかしいでし
ょう?あなた猫だよね?」
ナオ「猫だよ」
麻衣「でもあなた今、人間だよね」
ナオ「…だね」
麻衣「どういう事なの…」
ナオ「俺にもわかんないよ、ただ麻衣が
言ったから」
麻衣「私が?何を?」
ナオ「君と話せたらいいのにって、そう
言ったじゃん」
麻衣「だからなれたの?」
ナオ「知らない、眠いから寝る」
麻衣「あっ…」
ナオ「…」
麻衣「…もぅ」
話したい事
聞きたい事は山ほどあるのに
ナオはいつものように麻衣のベッドで
眠ってしまった
見た目は人間でも内面は猫
ナオだった
麻衣「…おやすみ」