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ペットではなく家族です。

第2章 ナオの場合



ナオ「…」

麻衣「…」


ナオの横でいつものように寝る麻衣
だけど今、横にいるのは
猫のナオではなく
人間のナオ

しかも
ちょっとイケメンで…


麻衣「綺麗な髪…さらさらで…」

ナオ「…」


ナオは雑種
公園に捨てられていた
特に手入れなどはしていないが
ナオの毛並みはさらさらで無臭だった

今、目の前にいる
彼と同じ…


麻衣「ナオちゃん…」

ナオ「何」

麻衣「わっ、起きてたの?」

ナオ「お前が起こしたんだろう…ったく
毎日毎日、寝てるのに触って起こしやが
って」

麻衣「ごめん…でも触りたいんだもん…
ナオちゃんの事、好きだから」

ナオ「麻衣」

麻衣「あ、でも好きっていうのは猫の時
のナオちゃんで今の」

ナオ「麻衣、俺の事好きなんだ」

麻衣「うっ」


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