ペットではなく家族です。
第10章 葉子の想い
寛一『葉子…』
正行『この度は本当に…』
寛一『…悪いけど…帰って下さい…』
正行『…』
寛一『帰れっ!!』
正行『…申し訳ございません…また改め
て…』
寛一『二度と来るな…』
正行『!!』
寛一『消えろ…二度と私の目の前に現れ
るな…』
正行『…また来ます』
寛一『…』
温厚な寛一
そんな寛一が取り乱し
乱暴な言葉を相手に投げ続けた
そうでもしてないと沸き上がる憎悪から
相手を殺してしまいそうで
理性を保つのに
必死だった
寛一『葉子っ…葉子おぉぉ…』