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ペットではなく家族です。

第10章 葉子の想い



葉子「寛一、見てこの子」

寛一「蛇?」

葉子「目がクリクリでかわいい」

寛一「…そうかな」


買い物途中に
偶然立ち寄ったペットショップ
犬や猫、蛇などの爬虫類など多種多様な
動物が売られていた

ペットを飼う気はなくただ見てるだけ
見てるだけのつもりだったが
葉子は蛇の前で止まり
見とれていた


葉子「かわいい」

寛一「葉子、そろそろ行くぞ」

葉子「ねぇ…寛一っ」

寛一「ダメだ」

葉子「まだ何も言ってないじゃん」

寛一「どうせ蛇を買えって言うんだろう
ダメだ」

葉子「こんなかわいいのに…」

寛一「…」


犬猫に関わらずペットは絶対に飼わない
一緒に暮らす時にそう決めた

お互い仕事が忙しく
ペットにまで手が回らない
何より仕事で自宅に人を招く事もある為
飼えない

葉子には悪いが今回は…


葉子「じゃん、見て見てっ」

蛇「…」

寛一「あっ、葉子!?」

葉子「迷ったけど買っちゃった」

寛一「…ったく」


だけど数日後
家に帰ると葉子の側に蛇が…

反対したのに買って来てしまったようだ
犬でも猫でもなく
あの蛇を…


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