ペットではなく家族です。
第10章 葉子の想い
寛一「葉子」
葉子「勝手に買ってごめんなさい…でも
ちゃんと面倒見るから…」
寛一「…」
葉子「寛一の仕事の邪魔はさせないから
いいでしょう?」
寛一「…ちゃんと面倒見ろよ」
葉子「うんっ!!」
寛一「…はぁ」
相手は生き物だし
餌やゲージなども揃えた以上
返品は難しく葉子がちゃんと面倒を見る
という条件で
飼う事を許した寛一
だけど…
寛一「ほらっほらっ、おいで」
葉子「こっちこっち」
蛇「…」
一緒に過ごす内に
最初は毛嫌いしていた寛一も
葉子と競い彼女を取り合うようになって
いた
葉子「葉子、葉子おいで」
寛一「葉子?」
葉子「この子の名前、葉子」
寛一「葉子って…自分と同じ名前じゃん
ややこしいよ」
葉子「この子は私の代わりなの、だから
いいの」
寛一「何だよそれっ」
葉子「私がいない時、寛一が浮気しない
よう葉子に見張っててもらうの」
寛一「浮気なんてしないよ、わかってる
だろう」
葉子「わかってるよ(笑)」
寛一「…」