ペットではなく家族です。
第18章 寛一の結末
葉子「ぁンッ、ぁあ、あ…ッ…」
正行「あぁ柔らかい…」
葉子「んぅ…」
甘えるように
葉子の胸に額を寄せる正行
妻がいると言っていたが夫婦関係は完全
に冷めきっている
予想だがそんな感じだった
正行「肌も綺麗だし形も僕好みだ…」
葉子「…嬉しい」
正行「君、名前は?」
葉子「葉子」
正行「葉、子…」
葉子「…」
一瞬ヒヤッとした
寛一の家で会ったのを思い出したのかと
だけど正行が思い出したのは
別の葉子だった
亡くなった人間の葉子…
葉子「先生?」
正行「あぁごめん、ちょっと同じ名前の
患者さんを思い出して…」
葉子「素敵、仕事熱心なんですね」
正行「別にそんなんじゃ…」
葉子「好きとか?」
正行「な、違うよ、ただ」
葉子「ただ?」
正行「…彼女を助けられなかったから…
その、色々あって…」
葉子「…」