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ペットではなく家族です。

第4章 ケンの場合



タクミ「香織さん、ご指名ありがとうご
ざいます」

香織「挨拶はいいからお酒注いで」

タクミ「わかりました、ではお隣り失礼
します」

香織「…」


開店直後
店を訪れ迷いなくタクミを指名した香織
胸元が大きく開いたロングドレス
髪は巻髪、化粧も濃いめ

その格好、見た目からでもわかるが
香織は普通の会社員ではない
ホステスだ

ホステスが店を訪れるのは珍しくはない
ただ香織には他の客とは違う
ある秘密が…


タクミ「香織さん、今夜もかなり荒れて
るようですね」

香織「仕方ないでしょう、毎晩、嫌な客
の相手させられてお酒でも飲んでなきゃ
やってられないの」

タクミ「大変ですね」

香織「タクミだって同じでしょう?毎晩
指名、お金の為に好きでもない女抱いて
よくやるわ」

タクミ「俺はNo.1になりたいんだよ
その為だったら俺は何だってする」

香織「相変わらずね」

タクミ「…」


タクミと香織
二人はただのホストと客ではない
二人はこの店で会う前からの知り合いで
元カレ元カノの間柄

もちろん他のホストやお客には内緒
絶対に知られてはいけない
間柄だった


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