ペットではなく家族です。
第4章 ケンの場合
タクミ「ケン、俺もう疲れた…」
ケン「…」
タクミ「毎晩毎晩、好きでもない女抱い
て攻めるばっかりでさ…」
ケン「…」
タクミ「夢の為、あの店でNo.1にな
る為だけどさ、なんか…疲れちゃったよ
俺…」
ケン「…」
タクミ「ケンはいいよな、悩み事なんて
全然ないんだろうな」
ケン「…」
タクミ「ケン?」
ケン「…」
さっきまで大人しく
タクミの話しを聞いていたのに
ケンはそっぽを向きゲージの中へ戻って
しまった
タクミ「何だよ、ちょっと主人を癒して
くれてもいいだろう!?」
ケン「…」
タクミ「何か言えよ」
ケン「…」
タクミ「って言っても無駄か…犬の言葉
なんて俺にはわからないし」
ケン「…」
タクミ「どうせ俺の言葉もケンには理解
出来てないだろうし…」