ペットではなく家族です。
第4章 ケンの場合
タクミ「んんっ…あぁ…頭痛ぁ…」
数時間後
目を覚ましたタクミ
頭は痛いし胸やけはするし気持ち悪い
前まではこんな事なかったのに
やっぱり歳なのか…
タクミ「…水…喉渇いた…」
水を飲もうと立ち上がろうとしたタクミ
その時、自分の側で寝るケンに
ケンの存在に気づいた
タクミだが…
タクミ「えっ…えっ誰…」
ケン「…」
そこには
見ず知らずの男性
しかも裸で何も身につけていない
タクミは一瞬、自分を疑った
まさか自分は酔った勢いで彼をナンパし
自宅へお持ち帰りして
そのまま…
タクミ「ははは、まさかな…」
そんなわけない
いくら酔っ払っていても
自分が男をお持ち帰りするわけがない
自分は女が好きだし
抱かれるより抱く方が得意だし
いくら顔が綺麗でも男を抱くわけがない
絶対に
ケン「んん…あれっ、もう起きてたんだ
おはよう」
タクミ「お…おはよう…」
とりあえず挨拶はしたが
彼は一体…
タクミ「(小声)…何者だ」
ケン「?」