秘密のおとぎ夜話
第10章 【赤ずきん】蜜の味
少しの痛みと息苦しさを、はるかに強い快感が覆い尽くす。
「気持ちいいッ!…あああん!
オオカミさ…やあああ!」
「やっぱり気持ちいいんだ。じゃあ僕も気持ちよくなっていい?」
ズチュン、ズチュ。パチュッ。
だんだん勢いを増す動きに合わせて、結合部からは水音が鳴り響く。
甘く高い赤ずきんの鳴き声に合わせた伴奏のように。
「すごいや…もう『遊び』をこんなに楽しめるなんて…本当にエッチな身体だねっ…」
オオカミの腰つきから遠慮がなくなる。
「きゃああ!…ダメ、あああ!きもちい、…ッすごいの、あああん!!」
赤ずきんは突き動かされるまま、ルール通りにどこがどう気持ちいいのかを言葉にしようとするのだが、うまくいかなかった。
「ああ、すご、おまんこ…っあああ!!ダメ…ッ…おちんちん、あ、あ、」
「…すごいのかダメなのか、どっちだい?」
クスリと笑いながら言うオオカミも、赤ずきんを見下ろす鼻先と顎から汗を落とし、息を乱している。
「ね…もう、イッていい?
今日は君のおばあちゃんとも途中だったし…」
銀色の瞳に情欲の光を宿したオオカミが、それでも穏やかな口調で問いかけた。
オオカミがイクというのがどういうものか分からないまま、赤ずきんは悦びに打ち震えて言った。
「ん、いって…!オオカミさ…っ…いって…!!」
さっきの自分のように、それから間もなく自分がまたそうなるように、オオカミもあの頂点を味わうのだと。
そう思うと赤ずきんはたまらなくうれしくなったのだ。
それが身体にも伝わったのか…
いきなり背中をそらせ、秘部を激しく収縮させて、赤ずきんが絶頂した。