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秘密のおとぎ夜話

第18章 【人魚姫】砂浜で


「…っ!」

1回がどのようなことを指す単位なのかわからないが、船の上での光景のように

男が交代するのだろうと人魚姫は理解した。

この痛みがまだ当分続きそうだと知り、姫の瞳に絶望が浮かぶ。

私が魅入られたあの光景は…
こんな痛みの宴だったのか、と姫が考えたとき。

「…あんた、もしかして初めてかい?
そりゃ、悪かった……っけど、
今に気持ち良くなるから、なっ…!」

男は顔を紅潮させ、息を荒げながら姫を突き上げる。

(気持ち、良く?)
男のほうは確かに気持ちよさそうだ、と人魚姫は思った。

「あんたいくつだ?ここら辺じゃ、15にもなりゃー処女なんてとっくに絶滅してんのによ。」

頭上からさっきの声が降ってくる。こちらは大柄な、ヒゲを生やした男だった。

痛みに気を取られていたが、
気づけば男の足が姫の腕を押さえ、
無骨な手は乳房をゆるゆると撫で回していた。

「まさか、こないだ沈んだ船の生き残りってこたあないよな?日が経ちすぎだ。
どっか遠くから流されてきたのか?」

姫を犯す男は会話に加わる余裕もなく、
腰の動きを速めている。

姫は痛みと息苦しさの中で、
頭上の男の顔を見て、首を横に振る。

返事というよりも、答える声がない、という意味で。

「くお……っ!」

唐突に呻いた小柄な男は膣内から肉棒を引き抜き、姫の胸元に白い飛沫を散らした。

突然胸に感じた熱さに、姫は身体をびくつかせて、
またヒュッと息を飲んだ。




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