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桜舞 〜刀剣女士、百華繚乱!〜

第2章 仲間との出逢い

(蜜姫・・・?何故そんな表情(かお)・・・)


その表情に、妙な胸騒ぎを覚える薬研。


だが数分先には、先ほどと同じ

穏やかな微笑みに戻っていた。


「蜜姫さんは、ごきょうだいはいるんですか?」


今剣が無邪気に聞いてくる。


「姉がいます、でも・・・生きてるかわからないんです。」


ほんの少し哀しげに微笑み、罪悪感でいっぱいの顔をしている今剣の髪を撫でながら


「そんな顔しないで・・・大丈夫ですよ、姉はきっと生きてます。」

と、優しく微笑んでいた。


「蜜姫さんは・・・さびしくはないんですか?」


五虎退がおずおずと聞いてくる。



「そうじゃないって言ったら嘘になります。でも」


彼女はそこで言葉を切り

「こうして貴方たちに逢えたんです。だから、寂しさなんて・・・感じません。」


「強いですね、蜜姫殿は・・・」


一期が言う。

「そうでしょうか。そうあるように見えるだけですよ・・・きっと。」


と、明るく言った。


薬研と一期だけが、その表情が一瞬だけ翳りを見せたのに気づく。


「そうだ・・・!!薬研、すまないが・・・蜜姫を空いてる部屋に案内してやってくれ。」


「いいぜ、大将。―こっちだ、蜜姫。」


「えぇ、薬研殿・・・」

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