
桜舞 〜刀剣女士、百華繚乱!〜
第3章 出陣の記憶
出陣したときの蜜姫は、ただひたすらに
それでも的確に、敵太刀隊の急所を突いていた。
その様は、余計な考えを消し去ろうとしているようにも見えた。
「―加州殿、後ろよ・・・!!」
清光がはっと気づいたときは、もう遅かった。
敵太刀の刃が、振り下ろされる――
かのように見えたが。
いつ移動したのか、蜜姫は敵太刀の刀をはじき飛ばす。
「蜜姫、なんでっ・・・!?」
「仲間をかばうのに、理由がいるの・・・?」
彼女の一瞬の隙を突き、敵の刃が彼女を斬りつける。
「・・・っ」
蜜姫は痛みにほんの少し、顔をゆがめる。
もう一度、斬られる。
その時だった。
「三日月、あそこです・・・!!」
「あぁ、子狐・・・!!」
輝(ひかり)の中から、二体の太刀が姿を現す。
それは―三日月宗近と、子狐丸だった。
二体は残りの敵をすべて破壊し、蜜姫に微笑みかけた。
「ありがとう、助けられてしまったわね・・・」
困ったように、その二体に微笑みかける蜜姫。
その様を見た薬研の胸が、ちり、と痛んだ。
(なんだ?今の・・・)
「三日月に、子狐丸・・・これは、本当にすごいな。」
「主さま、これからどうします?」
「そうだね、お前たちも怪我をしたし・・・帰城しようか。」
「えぇ・・・主さま。」
それでも的確に、敵太刀隊の急所を突いていた。
その様は、余計な考えを消し去ろうとしているようにも見えた。
「―加州殿、後ろよ・・・!!」
清光がはっと気づいたときは、もう遅かった。
敵太刀の刃が、振り下ろされる――
かのように見えたが。
いつ移動したのか、蜜姫は敵太刀の刀をはじき飛ばす。
「蜜姫、なんでっ・・・!?」
「仲間をかばうのに、理由がいるの・・・?」
彼女の一瞬の隙を突き、敵の刃が彼女を斬りつける。
「・・・っ」
蜜姫は痛みにほんの少し、顔をゆがめる。
もう一度、斬られる。
その時だった。
「三日月、あそこです・・・!!」
「あぁ、子狐・・・!!」
輝(ひかり)の中から、二体の太刀が姿を現す。
それは―三日月宗近と、子狐丸だった。
二体は残りの敵をすべて破壊し、蜜姫に微笑みかけた。
「ありがとう、助けられてしまったわね・・・」
困ったように、その二体に微笑みかける蜜姫。
その様を見た薬研の胸が、ちり、と痛んだ。
(なんだ?今の・・・)
「三日月に、子狐丸・・・これは、本当にすごいな。」
「主さま、これからどうします?」
「そうだね、お前たちも怪我をしたし・・・帰城しようか。」
「えぇ・・・主さま。」
