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素晴らしき世界

第11章 ショートストーリー

ゆっくり目を開けると、
ドアップの相葉ちゃんの寝顔。

あれっ?
俺、いつの間にか炬燵で寝ちゃったんだ……

背中にはブランケットが掛かってる。

俺はブランケットを取り、
相葉ちゃんにそっと掛けた。

飲み物を取りに立ち上がったとき

相「ふふっ……ありがとう、リーダー」

「えっ?」

顔を覗き込んだら、目を瞑ったまま
ニッコリと笑っていた。

「夢でも見てるの?」

相葉ちゃんの髪をそっと撫でる。

俺は台所へ行き、
電気ケトルのスイッチを入れる。

お湯を沸くのを待っていたら、
足音が聞こえてきた。

相「リーダー、なにか飲むの?」

「ココアでも飲もうかと思って……」

相「俺もいい?」

「いいよ」

相葉ちゃんはお揃いのマグカップを
食器棚から取り出した。

「寒いから、炬燵で待ってな」

相「こうしてたら寒くないでしょ?」

相葉ちゃんは後ろから俺を抱きしめた。

「うん、温かい……」

二人でケトルから出る湯気を眺める。

ケトルのランプが黄色に変わり、
マグカップにお湯を注ぎ込む。

相葉ちゃんはまだ、俺を抱きしめたまま。

「もう……相葉ちゃん。離れて」

相「嫌だ、離れたくない」

俺の肩に顎をのせて耳元で囁く。

「…あっ」

生暖かい吐息が耳にかかる。

すると、お腹に回していた手が
ゆっくりと下に動く。

「ちょっ……待って」

制止しようと
両手で相葉ちゃんの手を押さえたが、
時すでに遅し……

自分のモノの上に相葉ちゃんの手。

相葉ちゃんの手の上に、俺の手が重なる。

相「やーらしー、一緒にしたいの?」

さらに俺の手の上に
相葉ちゃんの手が重なった。

そして、相葉ちゃんは手を上下に動かし始めた。

まるで自分がしているみたいで恥ずかしい。

相「いつもより硬くなるの早くない?」

「あっ…そんな…っ、こと…ない…っ」

お尻には相葉ちゃんの
硬くなったモノが当たっている。

相「ねぇ、智。
ココア飲むより、温まることしよ?」

俺の名前を下で呼ぶ。

オスの雅紀のスイッチが入った。

「ベッドまで、連れてって……雅紀」

俺も、抱かれたいスイッチが入る。

後ろを振り返ると、
雅紀の顔が近づいてきて、唇が重なる。

ココアより甘い、蜜の味。

俺は今日も雅紀に溺れていく……


end

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