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妄想世界

第1章 目隠しプレイ

体を這う冷えきった手は、胸の突起にギリギリ触れない。

「涼、さ…」

ついもどかしくて相手の名前を呼ぶ。

「何?」

甘い、大好きな声で、そう聞かれる。
が、触って、なんて言える訳も無く。

「…っ」

ゆっくり体をなぞる手は下に向かい、ズボンに掛かる。

「っちょ、何して」
「脱がす」
「やだ!」

必死に抵抗するが、大人の男の力には敵わず、虚しくも足が露になる。

寒い。

「や、だ…涼さん…」

服を引っ張り下着を隠すと、膝を立てらせ体を縮こまらせる。

その格好が更に相手をそそらせたようで、舌なめずりが見えた。


「裕斗、目隠しって興味ある?」


「…え?」

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