一カラ始めよう
第2章 37.3℃
十四松「 一松兄さん、もう俺の手あったかくなったよ、ありがと! 」
一松「 ん 」
十四松はへらへら笑いながら猫じゃらしで猫と遊びはじめる。
一松「 そっか... 」
俺、きっと熱があったから変な動機がしたんだ。
そうかそうか、納得納得。
あ、でもそうしたら、
カラ松の言ってたこと当たってたってことか。
一松「 ...馬鹿じゃないの 」
また、心臓がドキドキしてきた。
何なんだろうこれ。
カラ松のことを考えると、毎回こうなる。
やっぱアレルギーなのかな。
一松「 へっくし 」
十四松「 あ、今のくしゃみ?へっくしって可愛い!ね! 」
一松「 ...ズビッ、うるさい 」
チョロ松「 あ、一松お前熱あるんだってな?とりあえず布団敷いといたから十四松と遊び終わったら寝るんだぞ 」
一松「 あ...ありがと 」
十四松「 もう遊び終わったよ!はい!一松兄さん早く寝て来なきゃ!! 」
一松「 ん 」
チョロ松「 後でタオル持ってくよ 」
一松「 わかった 」
十四松「 ばいばーい!! 」
俺は二階にあがって、長い布団の上にダイブする。
一松「 あ、やべー、なんかすげぇダルい 」
俺は手探りに手を動かして布団の中に潜り込んだ。
一松「 ズビッ、ぐ... 」
いつもの部屋に一人はとても静かだった。
カラ松がいたら、
「 静寂か...、ふっ、孤独な俺にはぴったりな空間だな 」
とか言うんだろうな。
一松「 って!!! 」
なんで俺カラ松のことなんか思い出してんの、意味わかんないキモいキモいキモいキモい。
一松「 くっそ...なんなんだよ!苦しい 」
俺はそんなことを考えながらうずくまっていると、いつの間にか寝てしまっていた。
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