一カラ始めよう
第2章 37.3℃
なんだか、とても気持ちいい。
小さい頃に味わった感覚とおんなじだ。
一松「 ...ん.. 」
俺はさっきよりも気怠くなった、身体をゆっくりと起こす。
一松「 頭いてぇ...って、うわ!!!! 」
カラ松「 お、どうだ体調は 」
俺の真横にカラ松が座っていた。
さっきまで1人だったから、誰もいないと思ってたのに。
つか、なんでこいつここにいるんだよ...。
一松「 びっくりさせんな馬鹿!!ゲホッゲホッ 」
カラ松「 ほら、騒ぐんじゃない..熱測るか 」
一松「 ...チッ 」
流石にいつもみたく乱暴な事が出来ないから、俺は大人しく体温計を受け取り脇の下に入れる。
一松「 ...え、いつからここにいるの 」
カラ松「 えっと...お前が眠ったあたりからかな 」
一松「 ...最初っからじゃん 」
カラ松「 まあな、起きてるときに入ったら絶対殴られると思ったし 」
一松「 ...ふん、別に来なくても良かったけど 」
カラ松「 馬鹿、ほっとけねぇだろ、こういう時ぐらいは普通に頼ってくれていいんだぜ 」
一松「 そのドヤ顔うざいし、吐きそう 」
カラ松「 え!吐きそうなのか!?まってろ今すぐバケツを... 」
一松「 馬鹿じゃないの、皮肉だよ皮肉 」
カラ松「 なんだ、焦ったぁ 」
一松「 ほんと馬鹿だね、だからおそ松兄さんにも... 」
え?
カラ松「 え?おそ松兄さん? 」
一松「 あ、いや、なんでもない 」
今なんで俺、おそ松兄さんって言ったんだ?
意味分かんねー、もう意味分かんねぇよ。
イライラする。