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一カラ始めよう

第2章 37.3℃




カラ松「 体温計そろそろ鳴るんじゃないか? 」


一松「 あぁ、そうだね 」


俺はちらりと体温を見る。


げ、37.9℃か。

これはガチの風邪ってやつか。



カラ松「 何度だ? 」


一松「 37.9℃、まあ、たいしたことないし大丈夫だよ 」


カラ松「 38℃!?大丈夫か一松 」


一松「 大丈夫だって、だいたいもういい大人なんだからこれくらい平気 」







コイツは過保護過ぎる。


とゆうか、お人好しだ。


兄弟みんな、お父さんやお母さん、血の繋がってないあかの他人にも平等に優しい。


だから嫌いなんだ。


他人の為に優しくしたって仇で返されるだけなのに。

みんな自分さえよければそれでいいだろ。



なのに態々、愛想振りまきやがって。







気に入らない。









一松「 もういいよ、態々時間取らせて悪かったね...寝てればすぐ良くなるし...俺の相手してる時間がもったいないから、早くどっか行きなよ 」


これ以上、コイツに恩を作るわけにはいかない。



一松「 どうぞ気にせず、おそ松兄さんのところでも行ってきなよ 」



...ッち、なんでさっきからおそ松兄さんのことを口走ってしまうんだ。



カラ松「 いちま... 」


一松「 どっか行けって!!!!! 」


カラ松「 ...ッ 」













これで流石にどっか行くだろ。


おそ松兄さんのとこでも...。


おそ松兄さん...。



カラ松「 分かった 」


一松「 ...ふんっ 」





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