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一カラ始めよう

第3章 俺の役目



俺がカラ松を独占できる時間は朝だけだ。

カラ松は六つ子の中で朝に一番弱くて、なかなか起きてこない。


そんなカラ松を起こす役割が俺。



おそ松「 ね、カラ松もう朝だよォ?もうみんな下行ったし兄ちゃんもご飯食べたいんだけど 」

カラ松「 ンン…後少しだけ寝かせて… 」

おそ松「 毎日毎日そればっかじゃん、ま、いいけどさ 」


俺は起きようとしないカラ松の頭を優しく撫でる。

ああ、本当に至福の時間。

いつも兄弟の前では格好つけちゃってなかなか見れないカラ松の素。

それを独占できる特別感。


おそ松「 悪くない 」


俺はカラ松の寝顔を見下ろしながら、額にキスをする。

幸い寝ぼけているから、こいつは覚えてないだろうな。

それでもいい、俺だけが知っていれば。



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