一カラ始めよう
第1章 嫌い
一松「 ねぇ、おそ松兄さん、毎日のお楽しみ中に悪いんだけど俺まだお腹すいてないから、こいつ起こしてから行くよ 」
おそ松「 ...... 」
おそ松兄さんは、一瞬固まったが
おそ松「 そっか、んじゃ頼んだわ 」
いつもの馬鹿みたいな表情に戻り、へらりとして下に降りていった。
目、笑ってなかったな。
一松「 ...ってか、何時まで寝てんだよ 」
俺は思い切り腹に向かって蹴りを入れる。
カラ松「 ふぐぅ...!いたたた、もう誰だよ 」
カラ松兄さんは寝起きの時は素だ。
いつもの厨二くさった物言いは全くない。
一松「 ...おはよう 」
カラ松「 ん...、って、アレ?今日はおそ松兄さんじゃなくて一松が起こしにきてくれたんだな 」
一松「 そうだけど、なんか不満だった? 」
カラ松「 いや!そういうのじゃなくて、新鮮っつーか...なんかちょっと嬉しい 」
一松「 なに馬鹿なこと言ってんの、ほら早く着替えなよ 」
カラ松「 おう...あ、一松 」
一松「 うるさいな...なに 」
カラ松「 起こしてくれてありがとな! 」
一松「 別に...、頼まれただけだから 」
カラ松「 そ、そっかぁ... 」
一松「 んじゃ、先行ってるから 」
...あ。
やばい。
なんか心臓が苦しい。
俺は部屋を後にした後直ぐにしゃがみこんだ。
一松「 なんだこれ... 」
さっきのモヤモヤとした感情は消えて、今度は心拍数が高鳴る。
なんだこれ。
何かの病気なのかな。