君が書く手紙
第2章 ドナーを探して
祐輔の部屋の向かいにある私の部屋。
ドアを開けると、綺麗に掃除がしてあって、埃一つなかった。
机の上に、友達からもらっていた手紙や写真、お見舞いのものを一つ一つ並べていった。
今日は今朝からケータイが鳴りっぱなし。
退院したことを知っておめでとうってメッセージをくれるの。
ピロリン、とかわいく受信音が響くたびに、胸が熱くなる。
ずっと会っていなくても、
とっても弱い私でも、
離れずにいてくれる友達が、私にはいるんだなって実感できるもの。
そんな私に変化があったのは、
病院からもってきたものを整理し
ている時だった。
トクン―
鼓動が、一つだけ違和感を放った。
あれ?
なんだろう、これ。
トクン―
あ、また・・・。