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琥珀荘の奇妙な住人達

第3章 理解不能to罠にかかった主人公

「もうバレたのか。でも、隠さなくて良いからいっか。俺…耳とか尻尾隠すのごわごわして嫌だったし。」

そう言いながら立ち上がる駿さんには、頭からは小さな耳、お尻からはふよふよと、長い尻尾が2つ……いや、1つから枝分かれして生えている。

「もう、解くけど良いよね…?みんな。」

そう駿さんが言い、みんなを見れば、みんなは頷く。

(解くって、何を?)

「…っ!!?」

すると、辺り一面にフラッシュをかけたように眩しくなり俺は反射的に目を瞑った。
数十秒後。薄目でフラッシュのようなものが消えたのを確認すれば、目をゆっくりと開ける。
さっき、眩しい光を目に入れたので視界は霞んでいた。それを直すように目をこすって辺りを見て俺は驚いた。

「ひぃっ?!!…な、な……何が…」

みんなは先ほどとは違う服装、見た目になっていた。
葵さんは、メガネは付けておらず、頭に白いベールのような物をつけ、浴衣を着ていた。
浴衣は水色と白が基準となっており、所々に、青、黒、銀の刺繍やラインが入っている。
渚は、髪と同じ色の耳と少し大きめな尻尾が生えている。そして、赤と黒のジャケットを着て、首にはチョーカー変わりなのか赤いリボンをつけている。
駿さんは、先ほどの耳と尻尾は同じく、肩が出ている黒と紫を基調とした着物を着て下駄を履いていた。首には鈴を付けている。
雅は、白い長袖Yシャツに、若葉色のブレザー、黒色のズボンを着ている。首元には黄色いリボンが付いている。
そして手首に、人形のような球体関節が見える。
そして悠真さん。黒い軍隊のような服に、所々黄色とピンクが見える。チャームが肩から胸元にかけて垂れている。
そしてお尻には虫歯菌をイメージしてついているような先端が鋭く尖った黒い尻尾がついていた。
そして…

(浮いてる!?)

(寝転がっている体制のまま浮いてこっち見てる!?)

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