琥珀荘の奇妙な住人達
第5章 Bad×World~渚's過去編~
………
どの位寝ていただろうか…
さっきまであった傷の痛みは消え、随分と楽になった。
目を開ければ目の前の地面に、子供がまだ居た。すやすやと寝息をたてて寝ている
そんなのどうでも良い、それより…
(さっさとどこかへ行くか)
そう思い、立とうとすれば傷があった所に違和感があった。そこを見れば…
「?!…チッ、このガキ……」
丁寧に包帯が巻いてあった。俺としたことが、勝手に手当てされていたのを気がつかないまま寝ていたようだった。
「おいガキ、起きろ」
「…ん、ぅ……?」
すると目をこすりながらゆっくりと起き上がった。
「おいテメェ、誰が勝手に手当てして良いって言った?」
「あっ、手当て上手くできてるでしょ?」
「そう言う問題じゃねーよ!!本気で噛み殺されてぇみてぇだな!!」
そう言い吠えたのに、何故かビビりもせずに得意げに
「ふっふーん!寝た奴が悪いんだよー?」
(人間のガキのくせに……)
イラついていると、遠くから
「狼の鳴き声がしたのはこっちか?!」
「あそこらへんだ!!」
人間だろうか…足音的に5人……
さっきコイツに吠えたのが聞こえてしまったのだろう。
まあ、幸いにも傷は治っている。とっとと逃げるか……
そう思っていたら
「?!」
子供に押され、草陰に押し込められた
「お前?!、何すっ「しーっ」……」
そいつはにっ、と笑って俺を見ると、俺から3歩離れ背を向けた
どの位寝ていただろうか…
さっきまであった傷の痛みは消え、随分と楽になった。
目を開ければ目の前の地面に、子供がまだ居た。すやすやと寝息をたてて寝ている
そんなのどうでも良い、それより…
(さっさとどこかへ行くか)
そう思い、立とうとすれば傷があった所に違和感があった。そこを見れば…
「?!…チッ、このガキ……」
丁寧に包帯が巻いてあった。俺としたことが、勝手に手当てされていたのを気がつかないまま寝ていたようだった。
「おいガキ、起きろ」
「…ん、ぅ……?」
すると目をこすりながらゆっくりと起き上がった。
「おいテメェ、誰が勝手に手当てして良いって言った?」
「あっ、手当て上手くできてるでしょ?」
「そう言う問題じゃねーよ!!本気で噛み殺されてぇみてぇだな!!」
そう言い吠えたのに、何故かビビりもせずに得意げに
「ふっふーん!寝た奴が悪いんだよー?」
(人間のガキのくせに……)
イラついていると、遠くから
「狼の鳴き声がしたのはこっちか?!」
「あそこらへんだ!!」
人間だろうか…足音的に5人……
さっきコイツに吠えたのが聞こえてしまったのだろう。
まあ、幸いにも傷は治っている。とっとと逃げるか……
そう思っていたら
「?!」
子供に押され、草陰に押し込められた
「お前?!、何すっ「しーっ」……」
そいつはにっ、と笑って俺を見ると、俺から3歩離れ背を向けた