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琥珀荘の奇妙な住人達

第2章 親睦会とはごく稀に主役を傷つける。

「おい、渚。失礼過ぎるだろ。初めて会った奴にタメ口など。」

べしっ、と制裁するかのように渚を叩く人物。

(渚はもう呼び捨てでいいよな!!)

先ほど、葵さんに駿と呼ばれていた人。
とても色白でストレートな綺麗な黒髪。顔は……これを美少年と言うのだろう。
とても綺麗で思わず見とれてしまっていると…

「………?…どうかしましたか。」

「…っ?!い、いえ、何でも無いです!!」

(い、今絶対ヤバい。男に見とれるとか…俺、どうかしてんな…)

そう思いながら顔を背ける

「俺は駿。202号室に住んでいます。よろしくお願いします」

そう言うと駿さんは会釈程度にお辞儀をする。
(もの凄く丁寧な人だなぁ…)

「あ、俺は真冬です。よろしくお願いしますね!」

そう言えば、二人に自己紹介してなかったな、と思い急いで自己紹介をする。

(こういう時って某桃色の四つ葉みたいな自己紹介の方がウケんのかな)

なんていつの間にか下らない事を考えていた。

(俺って本当に下らないことばかり浮かぶな。何でだろう。)

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