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キミが欲しい。

第7章 stage7〜惹かれ愛、迷い愛〜

「おっとっと..。」

大きな段ボールがちょこちょこ動いている光景が見えた

きっと運んでいる主にひなのの存在は気づかれていない


「きゃっ!」


よろめきながらもドスンと段ボールを机の上に置いた


背は155あるのかないのか..
ショートボブの茶色がかった髪にぱっちりな目


小動物みたい..ひなのは咄嗟にそう感じた


「あれ?誰かいるの?」


人の気配を感じ取ったのかその女性はベットに近づく


『あっ、具合悪くて休んでます。』


その女性と目が合い、ひなのは布団をかぶりながらつぶやく


よく見るとその女性は白衣を羽織り、教職員のネームをぶら下げていた


「そうだったの!あっ、あたし今日からこの学校に来た麻木瑠璃(アサギルリ)。一応保健室の先生ね。」


ニコッと笑うと大きな瞳は優しげに垂れた

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