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キミが欲しい。

第7章 stage7〜惹かれ愛、迷い愛〜

ガラリー


「先生ー!いないのー?」


この声は..


「おわっ!ひなの!何してんだよ‼」
『健..。具合悪くてさ..。』


あははとおどけてみせる


「部活のやり過ぎじゃねぇの?しっかり休めや。」


あんな後のことであたしのことには何一つ触れてこない

やっぱり優しいなぁ。


でも..

「なんで、泣いてんだよ。」


気づいたんだ、ようやく。


誰かに対して嫉妬するなんて初めてだ


あたしを触るその手が自分以外に触れるのが嫌なんて傲慢なのもいいとこだよ。


『わがんない〜。ズビズビ』


鼻をだらしなくすすっていると健が隣にそっと座った

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