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キミが欲しい。

第7章 stage7〜惹かれ愛、迷い愛〜

「お前、今誰のために泣いてんの?」


健が抱きしめながら問いかける


もう甘えちゃいけない

あたしは..


『健、ごめんね。ごめんなさい。あたし』

ー‼


そう言いかけると唇は健に塞がれた


『んっんん!やぁ..ん。』


ねっとりと舌を絡ませてくる
言葉が話せない


「まぢむかつく。もう知らねぇよ!こんないい男振るとかお前やっぱばか‼」


そう言うとひなののおでこにデコピンをして、わざと腕組みをした


『健、あたし健のこと大好きだけど..また違う種類なの。何て言っていいかわかんないけど。』

「1番の友達でいましょう。ぐらい言えや!」


気持ちを伝え合うのが遅すぎた
惹かれあっていたはずなのに


『ありがとう。』



最後まで笑ってくれてありがとう。


大好きな人
大好きだった人

あたしがけじめをつけなきゃね。


「木次に気持ちは言ったの?」

『直樹くんは..』


さっきの光景を思い出す


ガラガラー


「あっ!サボらないで授業出なさい。」


健と話していると瑠璃が入ってきた

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