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キミが欲しい。

第7章 stage7〜惹かれ愛、迷い愛〜

「え⁉新しい先生?まぢ?若いじゃん!」

おおげさな反応で明らかに喜んでいる健

さっきまでのムードは一体..


あははと瑠璃は笑う

「今日からこの学校の保健室に勤めるの。放課後に臨時採用の教職員の発表があるはずよ?」


こてっと首を傾げながら健に笑いかける


「まぢっすか〜!あっ、先生!そいつ体調悪いみたいなんで見てやって〜!」


お願いっと両手を合わせて、足早に健は保健室を後にした


「なんか、若いな〜!さっきの子彼氏?」


クスと笑いながら尋ねてくる


悪気はないだろうけど、今のひなのの心境にはやたらと重くのしかかった


『いえ、違いますけど..。』

そう答えるのがいっぱいいっぱいだった


「そうなんだぁ。すごい仲良しな感じだったけどね!」

ねっ?と顔をのぞき込む漆黒の大きな瞳に吸い込まれそうになる


『あ..の、先生。聞きたいことが..』


唇が勝手に真実を探そうしている

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