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キミが欲しい。

第8章 stage8〜小悪魔なアイショウ〜

修哉がゆっくり手を伸ばしかけた時、懐中電灯の明かりが暗闇を照らし出していた


「見回りの奴らかぁ。あーあ、かったる。」


意外にあっさりと修哉はひなのから離れ、制服を整える


「俺一回学校でヤってるの見つかったからばれたらまずいんだよね。」


舌をペロリと出し、ひなのの制服も整える


「そういうことだからまたね。」


頭にチュッとキスをして、修哉は帰って行った


『なんだったの、あの子。』

あまりのあっけなさにひなのは拍子抜けする


ハッと我に返ると辺りはそれなりに暗くなってきた

真冬を脱し、日は延びたといえすぐ暗くなる


『早く帰らなきゃ..。』


よいしょっと立ち上がると目の前を誰かが通り過ぎた


あれは..


『直樹くん!』

気がつけば走り出しながら叫んでいた

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