ツインテールの君
第2章 えろかわ。
「見ないで……下さい……」
「だって?國佳。嫌われちゃったわ」
「大丈夫よ。ご機嫌を直してもらえば」
國佳は人差し指に生クリームを掬って、すみれの口に近づけた。
「はい、あーんして?」
「あ……あーん?」
國佳はすみれの唇の隙間に、自分の指を差し入れる。
小さくなめらかな貝のごとく歯列が、國佳の指を刺戟する。小動物より遥かにとろけるような舌が、生クリームを拭き取ってゆく。
「ひゃー……エロ……」
「更級さんいつもこんなことしているの?彼女、高校生でしょ?」
「うふふ。社長、せりは。私の仔ウサギちゃんを侮らないで下さい。可愛い顔して、淫靡なドMちゃんなんだから」
國佳は、小刻みに奮えるすみれの手首を掴まえた。
せりはにロープの有無を訊く。
のべつ魔術に必要な道具を持ち歩いている彼女のボストンバッグから、黒いそれが現れた。
「珍しい色ね」
「ダメ?」
「ううん、好き」
國佳はすみれからエプロンを外した。
ぷるん…………
淡いサーモンピンクの浮かんだ乳房の上下にロープを通し、各々、背中で結んでいった。
すみれのたわわな果実がひとしお盛り上がりを見せると、今度は尾てい骨に左右の手首をクロスさせ、胸のロープに吊り上げた。