不透明な男
第7章 違和感
俺は、潤に呑み込まれそうだった。
その時
雅「…大ちゃん!」
相葉ちゃんが駆け寄ってくる。
和「てめ…何やってんだよ!?」
続いてニノが走り込んでくる。
和「…この人に何したんだよ!!」
俺の首から覗く紅い痣を見てニノが逆上する。
潤「…お前に関係ないだろ」
和「…んだと!?」
雅「ニノ!やめろって!」
潤に掴みかかったニノを相葉ちゃんが制する。
智「ニノ、おれは大丈夫だから…」
和「でも…!」
智「おれのせいなんだよ。まだ、言ってないんだ」
雅「え…」
智「松本くん、時間ある…?」
言わなきゃいけない事があるんだ、場所を変えようと、潤を連れて路地裏を出る。
心配だからと、ニノと相葉ちゃんも付き合ってくれるという。
雅「まだオープン前だけど、ウチの店来る?」
智「え、いいの?」
和「どうせこの人仕込みするだけだから問題ないよ」
雅「なんでお前が言うんだよ!」
和「だって本当の事でしょ?」
雅「そ、そうだけれども!」
まだ若干空気はピリッとしていたが、この二人が居てくれて良かったと、俺は少しほっとしていた。