不透明な男
第7章 違和感
相葉ちゃんに促され3人並んでカウンターに座る。
俺にあんな事をしておきながら、しれっとした顔で座っている潤をニノはじっと睨んでいた。
カウンターの向こうから相葉ちゃんが酒を出してくれる。
雅「まだ早いけど呑んじゃう?」
和「当たり前でしょうよ!」
智「相葉ちゃんのは?」
雅「こんな時間から酔っちゃったら仕事になんないからね。オープンしてから呑むよ」
ニコッと相葉ちゃんが笑うとニノが酒を一気に煽った。
雅「こら!弱いんだからやめときなって(笑)」
ニノは相葉ちゃんをギロッと睨むと空になったグラスをカウンターにどんっと置いた。
和「…アンタ、名前は?」
潤「松本潤」
ニノとは対称的に涼しい顔で潤は答える。
ニノはこめかみをピクピクさせていた。
雅「ほ、ほらっ、大事な話するんでしょっ?」
ああそうだったとニノが座り直す。
和「いいか?耳かっぽじってよく聞けよ?」
潤「…なんだよ」
和「この人は、お前を知らない。」
潤「…は?」
涼しい顔をしていた潤が眉をしかめた。