不透明な男
第7章 違和感
俺の変わりにニノが簡潔に説明をする。
潤「え…なんだよそれ」
雅「ね。信じられないでしょ?」
潤「信じられる訳ないだろ…」
和「でも本当だよ」
呆然とする潤をニノが横目で見る。
智「おれ、きっと松本くんに何かひどい事したんだね…?」
さっきの潤の氷の様な目を思い出していた。
潤「…本当に俺の事わかんねえの?」
智「ごめん…」
潤「…だからかよ、その他人行儀。潤でいい。」
智「…潤?」
潤「うん。そう呼ばれてた」
潤は溜め息をつくと、諦めた様にそう言った。
和「じゃあ松本くん。で、アンタこの人の何なのさ」
潤「何って…」
雅「あんな事しておいて何も無い訳ないよね?」
潤は横目で俺を見ると少し顔を赤らめた。
雅「…え、まさか」
潤「あ、いやいや!そんなんじゃない!」
和「は、はあ!?じゃなんだよ!」
びびらすんじゃねえよとニノが息を吐いた。