不透明な男
第7章 違和感
早く言えとニノが先を急かす。
潤「だから、ま~、はっきり言うけど」
雅「うん」
潤「俺、こういうの隠せないからさ」
和「だからなんなんだよ」
潤「俺は智にハマッてる」
和「あ?」
最初から気になってたんだ、話すうちに、知る度にどんどんハマッて行ったんだと、潤は言う。
雅「結局は、大ちゃんが好きって事?」
潤「そう」
和「だからってあんな事するなよ…」
潤「それは…、知らなかったとは言え本当ごめん」
智「いや…」
さっきまでの潤とは打って変わって素直に頭を下げた。
潤「俺から逃げたのかと思ったんだよ」
雅「逃げられる様な事でもしたの?」
潤「いや、俺しつこかったからね」
和「あ~、なんか粘着そうな顔してるもんね」
潤「ああ?」
和「なによ」
も~やめなさいよ、話が進まないでしょと、相葉ちゃんが二人を止める。
雅「大ちゃん?」
全くしゃべらない俺を、相葉ちゃんが心配そうに覗き込む。
潤「智?大丈夫か?」
智「ん?」
潤「目、隈出来てる…」
和「あの部屋…、眠れないんじゃない?」
潤「部屋?」
和「ああ、知り合いの部屋なんだけど、なんか凄い広くて落ち着かないんだって」
潤「なんで知り合いの所なんか…」
今度は相葉ちゃんが俺の変わりに説明してくれた。