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不透明な男

第7章 違和感


潤「どれぐらい経ってるの?」

智「えー、1週間寝て更に1週間入院してたから…」

和「倒れてた日からだと、今で2ヶ月ってとこですかね」


俺達は相葉ちゃんの店に戻って呑み直していた。


雅「あのおばちゃん、3ヶ月って言ってたよね?」

智「うん…」

和「てか、あのおばちゃんの事は覚えてるの?」

智「うん」

潤「俺達の事は忘れてるのに…」


なんでだろうね?と俺は小首を傾げて苦笑した。


雅「まあ、知ってる人が居て良かったじゃない」

和「まあね…」


ニノは少し府に落ちなさそうだった。


潤「3ヶ月前か…」

雅「入院するよりも1ヶ月前だよねえ」

和「その間何してたんだよ」

智「わかんないよ(笑)」



おれ、何してたんだろう?

何か戻れない理由があったのか?

自分の事なのにさっぱりわかんねえや…



和「倒れる前までこの店には来てたじゃない」

雅「そうだよねえ。元々しょっちゅう来てた訳じゃないけど、来るペース崩さなかったよ?」

潤「俺もたまに会ってたよ」

智「そうなんだ…?」



俺は、もやもやした気分を払拭したくて酒を煽る手が止まらなかった。





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