不透明な男
第7章 違和感
和「ほら、やっぱそうなんだよ!いや~わかるよ潤くん!」
潤「だろ?ニノもそう思うよなあ!」
雅「松潤!俺も!俺もそう思う!」
…ん?
なにこの和気あいあい感
潤「お、智起きた?」
智「ん…」
雅「いやあ、松潤から色々聞いたよ!」
智「へ…?」
和「皆で大野さんの過去バナしてたんですよ」
どうやら俺が寝てる間に俺の過去の話をして意気投合したらしい。
呼び方なんてすっかり友達の様だ。
和「アナタ潤くんの師匠らしいですよ」
智「…は?」
潤「まあ、俺が勝手に弟子になったんだけどね?」
智「なんの…」
潤「ふふ…色々だよ♪」
潤が俺を覗き込んでニヤッと笑う。
俺は身震いした。
和「あははっ、大野さんぷるぷるしてるじゃん!」
智「な、なに」
雅「ほら松潤!意地悪しないで教えてあげて(笑)」
潤「そんなビビんなよ。格闘だよ」
智「はい?」
最初から智は優しくて、いつもニコニコして俺の相手をしてくれていた。
そんな智は店の天井にまで絵を描きたがって、簡単な足場を組むと躍るように華麗に登って行くんだ。
そのしなやかさに魅せられ俺はますます智にハマッた。と潤は熱く語り出す。
それでなんで格闘?
俺は、盛り上がる皆を見ながら思っていた。