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不透明な男

第8章 序章


智「んぅ…、ふ、は、はぁっ」

兄「ふふ…」

智「だめだよ…。松兄ぃ、早すぎ…」

兄「何がだ?」


松兄ぃは、ふふっと笑みをこぼしながら俺を見てくる。

俺のジーンズの中は、自分の吐き出した熱でぐちゃぐちゃだった。


智「ソファーでこんな…、は、恥ずかしいよ…」


服も着たままで、俺はあっさりイカされた。
俺の服は淫らにはだけ、額には汗が滲んでいる。
それに対し、松兄ぃはスーツをしっかり着ており、涼しそうな顔で乱れる俺を監察していた。

その状況が、たまらなく恥ずかしく思えた。


智「自分だけ冷静な顔して…ずるい…」


俺は、恥ずかしさのあまり、目を瞑り腕で顔を隠す。
そのせっかく隠した腕をガッと掴まれ、顔から引き離された。


兄「誰が冷静だって?」

智「え…」

兄「お前はバカか。俺がどれだけ必死で平静を装ってると思ってるんだ」

智「ま、松に…」


俺の首筋に熱い舌を這わせながら服のボタンを全て外しにかかる。


兄「こんな姿のお前を見て、理性を保てる訳が無いんだ…」

智「…ん、あ…っ」




松兄ぃのタガが外れた。




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