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不透明な男

第1章 記憶の無い男


智「は…な、なんだよ…っ、や、やめろ…って」

男「お前が煽るから悪いんだ。」

智「あ、煽ってなんか…っ…」

男「…誘ってるようにしか見えねぇ。」

智「…んだよ…そ、れ…っあ」

男「いつもそうだよお前は…俺をその気にさせといて知らないふりするんだ…。」


男が肩を押さえ付ける。
熱い舌はキスを散りばめながら下へと降りていく。

臀部に手が触れる。
熱くなった掌で俺の尻を撫で回す。


智「ちょ…やめ…っ」


急にぐっと腰が持ち上げられた。


智「あ…!? っ…んぅ!」


生暖かく湿った気配を感じた。
人に触らせる事などおそらく無いであろう筈の場所に、男は舌を這わせる。


智「あっ…ん…っふ、や、やめろ…っ」


その場所からはくちゅくちゅと男の舌が愉しそうに這い回る音がする。

荒い鼻息が俺の蕾の周りに吹き付けられる。
熱い舌が蕾に押し付けられる。
まるで形をなぞるように皺のひとつひとつに丁寧に舌を這わせていく。

シーツを掴んでいた俺の震える手を懸命に後ろの男へと伸ばす。

男に届かない俺の手は空でプルプルと震え、力なく落ちていく。


智「ん…っう、おねが…や、やめ…」


男は、シーツに顔を押し付け、力無い瞳で訴える俺を見ると、両手で臀部を鷲掴みにし左右に開き、さらに深く顔を押し込んできた。


智「は…っ、あ、あっ」




初めての感覚が俺を襲う。





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