
不透明な男
第1章 記憶の無い男
智「あ…あぅっ」
男「身体は正直だな…ほら、もうこんなになってる。」
完全に硬くなった俺を男が弄ぶ。
智「ん…っ、あ」
先端を指の腹で弄る。
俺の先がぬるつく。
後ろでは指を浅く深く抜き差ししながら、前で俺の塊を擦る。
智「あっあ…っく、や、だめ…って」
途端、後ろが窮屈になる。
男は指を増やし、俺の中にゆっくりと入ってくる。
それは少しずつ、ぐぐ…ぐぐっ…と奥を目指して進んでくる。
智「んぅ…!」
窮屈で苦しい。
なのに俺の中は熱く、前からも滴が滴り落ちている。
男「苦しいか…?でも、もう手加減なんかしない…。」
俺のうなじにしゃぶりつきながら男が言う。
俺は震えた。
智「っ…あ!やだ…っ…んんっ」
男「やだじゃねえ。早くお前が欲しいんだよ…。」
智「…っく…はっ、は」
苦しくて、呼吸が浅くなる。
もう俺の塊は、はち切れそうな程膨れ上がっていた。
男「ほら、こんなだぜ…?」
智「あぁっ」
俺の根本をぎゅっと掴む。
後ろの蕾からは湿った音がする。
男の唾液がまとわりついた指がぐちゅぐちゅと俺を掻き回す。
2本の指が中でバラバラに蠢く。
まるで何かを探しているかのように俺の内壁を丁寧に擦っていく。
智「! う…あぁあっ!」
男「ふふ… みつけた。」
な、なんだ!?
な、今の…
こんな感覚、尋常じゃない…
智「あっあ!はっ!」
身体に電流が走った。
頭が、指先が痺れる。
俺のその場所を、男は笑顔を浮かべながら執拗に攻め立ててくる。
智「…っあ!や、おねが…もう…っ」
懇願すると男が手を止めた。
俺はほっとして、肩で息をしながら目を閉じる。
その瞬間
俺の後ろに熱くて硬いものが触れた。
