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不透明な男

第10章 視線


智「く…っ、は、はぁっ」

A「いい吐息だよ、成瀬…」

智「あ、あぁ…っ、や、め…ろ…」

B「その強情な目が堪んないね…」

智「なんだよ…、お前、マゾじゃねえのかよ…」

A「コイツはマゾだぞ?だけど、なんて言うのかな…、うん。難しいな」

智「んぅ…っ」


どうやらコイツらは変態のようだ。

マゾなんだかサドなんだか知らないが、俺の苦しそうな表情を好物としているらしい。

強がった顔や、困った様な顔も喜びやがる。

結局はどんな顔したって煽るだけだ。


Aは後ろから首を伸ばし俺の胸を舐め上げているし、Bに至ってはとうとう俺を口に含んで嬉しそうにしゃぶりついていた。


智「ん、んっ、あ…っ、は、離せ…っ、て、ば」

B「こんなになってるのにそれは無いだろ…」

A「最近ヤッてないのか?もうパンパンじゃねえか」

智「う、うるさい…っ、く」


なんでこんな奴らにそんな事言われなきゃならないんだ。
コイツらの言葉が俺の屈辱感を煽る。


智「や、やめろよ…っ」


もがいても、もがききれない。
デカい体に羽交い締めにされ、太ももは凄い力で押さえ付けられている。
そんな俺は、少し身を捩るのが精一杯だった。


智「ん、んぅ…っ、く、はぁっ、あっ」


ビクッと身体が波打ち、俺の顎が上がった。


A「ほら…、もう、諦めな?」

智「あっ、あ、あぁ…っ」


執拗に胸を弄られる事も、生暖かく俺の前を包まれる事も随分久し振りの感覚だった。

この卑猥な水音も、最近は耳にする事は無かった。


その、俺を取り巻く色々な感覚が、俺の理性を奪おうとする。


智「あ、あぁ…っ、も、だめ……」


俺の震える身体を二人の男が押さえ付ける。

それを跳ね退けるかの様に俺の身体はビクつく。


A「解放しろ、成瀬…」

智「っ、ん、んぁ……っ、く…」



事もあろうか、俺はBの口内へ熱を吐き出した。




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