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不透明な男

第10章 視線


智「はぁ、はぁ…っ、」



俺はぐったりと力なく、後ろのAに凭れていた。


A「なんだよ、素直だとエライ可愛さが増すな…」


Aは俺の頬に手を添え、キスをする。


智「あ…、飲むなよ?」

B「遅い」


既に飲み干した後だった。


智「どうだよ…、旨かったか」

B「あ、ああ」


Aに凭れたまま薄目を開けて聞いてやる。


智「…何キュンとしてんだよ」

B「い、いや…、サディストな成瀬もいいもんだなと…」


急に後ろでバサッと服を脱ぐ音がした。
それに見習い、頬を赤くしたBもいそいそと服を脱ぎ始めた。


智「え…、まさか」

A「そのまさかだよ」


あっという間に素っ裸になった二人はまた俺を押し倒す。


智「ま、またかよ…」

A「当たり前だろうが。まだ乱れるお前を見ていない」

智「さ、流石にそれは勘弁…」


押し倒された俺は足を開かされ、その間にAが入ってくる。
体を起こそうとした所をBのバカ力が押さえ付ける。


智「む、無理だよ」

A「痛く無い様にしてやるから」

智「だ、駄目だって」


足を更にグイッと開かされる。
俺の肩を押さえ付けるBは、その光景を生唾を飲みながら見ている。


智「ちょ、ちょっと、待って」

A「…油断したら拳が飛んでくるからな。離さねえよ」


Aの顔が俺の下半身に近付いていく。

俺の下半身に顔を埋めるであろうその瞬間、Aは口からペロッと舌を出した。



智「んあ…っ」


さっきイッたばかりだというのに、もう俺の身体は震えた。


智「あ、あ…」


身体が勝手にゾクゾクと震える。
俺の肩を掴むBの手を、爪が刺さる位に握り締めた。


A「ここ、感度いいな…。やっぱり男知ってるんだろう」

智「んぅ…っ、く」


Aは俺の蕾に舌を這わせていた。
ねっとりとそこを舐め回し、手は俺の前に添えた。

ビクビクと身体を震わせると、Bも堪らず俺の胸に貪りついてきた。


智「んん…、っ、あ…あ…っ」



俺の濡れた蕾に指が差し込まれた。




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