
不透明な男
第12章 惑乱
「あっ、あぁ、はっ、激し…っ」
俺の下で頭を振り乱す。
身体を紅くして、首の筋まで浮き上がっている。
「んんっ、んっ、あ、ああ」
智「ね?ジェルなんて要らなかったでしょ…?」
「あっ、ああっ、りょ、領くん…っ」
一通り愛撫を終えて、さあ入れようかという時、夫人は俺にジェルを渡した。
これが無いと駄目なの、使って?と俺に渡した。
それを俺は、そんなもの要らないと、ポイッと投げ捨ててやった。
俺が濡らしてやるからそんなもの必要無いんだと、そういい放ってやった。
「あ、やぁ…っ、も、もう…っ、あぁっ」
智「ふふ、可愛い…。いいですよ、イカせてあげる…」
夫人は悲鳴の様な甲高い叫び声を上げると、あっさりと果ててしまった。
俺の耳は、キーンとその悲鳴を繰り返していた。
「はっ、はぁっ、お、大きすぎるのよ…」
智「ごめんね?痛かったですか?」
「そうじゃなくて…、入ってきただけでもう…」
智「気持ち良かったの…?」
コクンと頷いた。
それを見て俺はニヤリと不敵な笑みを溢す。
「な、なによ…」
智「ねえ、僕、まだイッてないよ…?」
「え…」
智「ふふっ」
「あっ、ちょっと、りょ、領くんっ?」
智「こうしたかったのは、夫人でしょう?」
「あ、あぁっ、ま、まっ…て…っ、ん、んんっ」
智「んふふっ」
イッたばかりの女の身体はビクビクと俺を飲み込む。
ぬるぬると蠢くその中に無理矢理押し込むと、そのうねりは更に大きくなる。
「ああ…っ、ん、あ、貴方、見た目と、全然、違うじゃない…っ」
智「こんなの、見ただけじゃ分かる筈無いでしょう…?」
お前もあのゲスい社長と同罪なんだよ
泣いて謝ったとしても許してやらねえ
