不透明な男
第3章 自覚の無い男
ヒヨコってなんだよ…
それを言うならたまごだろ
翔「研修医と言っても、一応医者ですから。」
智「たまごじゃねえのかよ」
翔「一応、孵化はしてるんで」
智「だからヒヨコ?」
翔「ええ」
話にならねぇ。と俺は大きなため息をつく。
翔「大野さん、大丈夫ですよ。僕が力になります。」
智「なんの力になるんだよ…」
じゃあまず手始めに、と俺は翔に質問をする。
智「おれ、何歳かわかる?」
翔「ええとおそらくは、20台半ばから…ちょっと後位だと。」
智「なんだよ、お前もわかんないのかよ」
翔「顔だけ見ればもう少し若い気もしますけど、体年齢で言うとそれ位が妥当でははいかと思われます。」
智「そうですか…。」
翔「あ!あと、大野さんはA型です!」
智「そうなの?」
翔「はい!知らなかったでしょ?」
智「うん。」
って…なんだこの会話
おれはバカか。
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