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不透明な男

第4章 探す男


あれ…おれ、なんでおじさんに囲まれてんだろ…



そう思いながらグラスを口に運ぶ。
んふふ…頭がふわふわする。


智「おじさん…だれぇ?」

「もーまた?いい加減覚えようよ大野君」

智「んーふふ、忘れちゃったみたい」

「先月会った時に教えたでしょ?」

智「んふふ、ごめんね?」

「も、もう…何回教えたと思ってるんだよ~」

智「んふふ、おれ、バカだね」

「大野君は本当いつも可愛いなあ…」


ちょっと太ったおじさんは、俺をむぎゅむぎゅと抱き締めてくる。
苦しいよ~とおじさんを押し返す。

少しダンディなおじさんは本当可愛いよねと言いながら俺のケツを揉んでくる。
もうやめてよ~とその手を叩く。

少し若いおじさんはその首筋堪んないよねと俺のはだけた胸元をじっと見てくる。
俺は酒で潤んだ瞳をおじさんに向けて舌舐め擦りをする。
そして顔が紅くなったおじさんに一言放つ。


智「そんなエロい目で見るなら嫌いになっちゃうよ?」


おじさんは更に真っ赤になった。



ああ、なんだコレ

めんどくさい…

おれのケツから手を離せ…

おれをヘンな目で見るな…



智「おっちゃん…おれ、ねむい…」


俺はちょっと太ったおじさんに凭れかかっているうちにウトウトしていた。




相葉ちゃん…おれ、ねむい…





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