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不透明な男

第5章 思い出せない男


相葉ちゃんの店は隠れ家的存在で、車では辿り着けない。

細い路地を通り、急な階段を登りきったその先に店がひっそりと佇んでいる。

それでも相葉ちゃん目当ての女性客や、たまにしか通わない大野さん目当ての男性客等で繁盛しているんだ、もちろん俺はどっちにも貢献してるけどねと、ニノが言っていた。





「…ろ、…って!」


暗い路地裏から声が聞こえた。


ん?なんだ?


「ちょ…!は…せよ!」


あれ?この声…


俺は路地裏の奥を見ようと目を凝らす。


…!ニノだ


ニノは大きな図体をした男に壁へ押さえ付けられていた。
ニノの胸元は肌け、ベルトをガチャガチャと弄られている所だった。


和「何すんだよ!やめろって!」






カッと俺の目が見開いた。






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