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霧島さん

第3章 霧島さんと志月蛍




さら、と髪を撫でられ、優しい声色でそう言われただけで、簡単に恐怖は取り除かれる。


大丈夫だという意味を込めて頷くと、彼は私を抱き起こし、熱のこもった瞳で私を捉えた。


その熱がいつまでも冷めず、私にだけ向けられていたらいいのに。



「膝立ちで壁に手、つけますか?」


「ん、」


彼の言う通りに壁に手をつくと、志月蛍が後ろから覆いかぶさるようにして私を包み込む。



壁についた手も同様に、彼の大きな手によって包み込まれた。

手…大きい。

こうして冷静に見ると、細く見えていた志月蛍との体格差ってかなりあるんだ…。


「!」


ドキドキと鼓動が高鳴る中、先ほどあてがわれた熱いソレが太ももの間に滑り込んでくる。


思わず太ももに力を入れると、ピクッと彼が体を揺らしたのが分かった。



「き、もちいいですか?」


「ん、…はい。でも、気持ちいいのは俺だけじゃダメですよ」


そう言って彼は赤く膨らんでいるであろう蕾を固いソレで擦り付けるように、ゆっくりと腰を動かし始めた。


ギシッ


「へ…っ?ぁ、あっ何、これ…ッ」


「霧島さんの愛液が俺のと絡んで、気持ちいいでしょ…?」


「うっァッあ…ッやだ…、志月さんの先で…ッ」


「ん…ッ」


「あぁ、ン、先の、窪んでるとこが、擦られるたび引っかかってて…ッ」


「ッは…、イイ…?」


甘い吐息が後ろから首筋にかかって、ゾクゾクと下から脳へと電流が這いあがる。


コクコクと余裕のない中頷くと、その首筋に志月蛍が噛み付いて強く吸い上げた。


「ァッ!」


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