霧島さん
第2章 お久しぶりです、霧島さん
久しぶりに感じる彼の熱。
どうして他の人に触れられると気持ち悪くなるのに、この人なら平気なんだろう。
平気どころか、もっと触ってほしいなんて…。
「ハナ。お前、欲求不満か?」
「っな、そ、そんなこと、」
「そんなことない」と言いたかったけれど、唇を離され、寂しく思ってしまうのだからそうかもしれない。
でも、一か月ぶりに会えたのだから仕方ない。今までずっと触れたくてたまらなかった。
「うん…お願い、もっと…」
「…、開き直ったハナは怖いな。めちゃくちゃにしたくなる」
彼はそう言って私の頬に小さくキスをして、唇の端に軽くキスを落とした。
舌でかき乱された口内が、まだじんじんとする。ちゃんと、キスしてほしい…。
「腰、動いてる」
「あっ!?」
すると突然服をめくられて、そのままがぶりと腰を甘噛みされる。その強い刺激が、脳まで届いて目の前がぱちぱちとはじける。
「アッアッま…ってッ」
続いてその唇がゆっくりと上に上がるから、期待とこれからくるであろう快感の恐怖で心臓の鼓動が早くなる。
怖い。もっと。怖い。もっと…。
そんな対照的な気持ちがぐるぐると流れて、どうしようもない。
「ハナ、可愛い…」
「や、だ…ッそこで喋らないで…ッ」