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教団 アノニマス

第1章 罪と罰

「準備をしなさいマグダラのマリアよ、もうすぐキリストが迎えに来る、キリストを助けなさい」

聖母マリアは、徐々に消滅した。

私は、マグダラのマリアの生まれ変わり。

キリストの子供を生む為に生まれて来たのだ。

子供は、神の子としてシオン修道会が、大事に守り育てる。

イエス、再誕。

愛留が16歳の時、明石教祖と出会うと教祖に不思議な霊力が宿った。

その為、新たな宗教団体設立の為に奮闘する事になる。

その後、愛留は自宅で喧嘩をして家をでた。

家出は今までに4回程あるが、外で食べられるうちは良いがそうでないと、最後は自宅に帰るしかなかった。

家に帰れば喧嘩の繰り返しで、ほとほと嫌になっていた。

だが、今度こそは愛留も2度と帰らないと、心に固く誓ったのだった。

それからの愛留は、渋谷のビルの一角に7階建てのファッションビルがあり、その3階に出会い系喫茶ラブロマンスという店がある。

愛留は、その中にいた。

店内には広い部屋があって、若い女子が思い思いの私服を着てたたずんでいる。


6人程の女の子ばかりで、高校生や大学生等の他中学生もいる。

女子達は、部屋の中では携帯ゲームをしたり、サンプルのコスメを使いながら化粧をしていた。

壁には大きめの鏡が取り付けられていて、それを見ながらヘアースタイルを直している。

システムは、まず受け付けで入場料金3000円を払う。

奥に進むと壁には窓があり、その窓から女の子を選別する訳である。

この窓が中ではマジックミラーになっており、女子からは決して客が見えないようになっている。

客が女の子を気に入ると、隣りに喫茶ルームがあり、その中で会話が出来る。

この時、指名料として店側に5000円を支払う必要がある。

ほとんどの客は、この時点で店外デートの話しを持ち掛ける。

そして、話しが纏まると早速店外デートとなるのだが、店を出る時点で店側に手数料として、5000円を払う。

ここまでが全て、店側の売り上げとなる訳である。

しかし、店外で客から貰ったお金が全て、女の子の取り分となる。

店外デートが終了した女子は、また店に戻って客の指名を待つ訳である。

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