
教団 アノニマス
第1章 罪と罰
愛留が店内で本を読んでいると、隣に一人の少女が座った。
その少女が、山本ルミカである。
ルミカは人気があり、客の指名は抜群である。
一ヶ月分の稼ぎは、ゆうに百万円は越えている筈である。
だが、ルミカには彼氏がいて相当貢いでいるようだ。
先程から客が来ていて、窓から女の子を探している様子だ。
愛留の傍に、店員が来ると。
「客が、お呼びですよ」
と言って、そそくさと部屋から出て行った。
愛留が部屋から出ると、初老の紳士が店員に手数料を渡している。
その紳士が愛留を見てニヤリと笑い、傍に寄って来た。
「ティールームで、お茶を飲みませんか?」
優しく丁寧に、声を掛けて来た。
愛留が頷くと、男性と一緒に喫茶室へと入った。
他には誰も居なかったのだが、早速店外デートの交渉をして来たのだ。
「私は小学校の校長をしているが、君はなんという名前かな?」
「愛留です」
愛留は、自分自身を本名で名乗っていた。
常に男性は落ち着いていて、こういう場は慣れている様子だった。
男は正真正銘の校長先生で、朝倉一博と言った。
53歳で身長も高くはばもあり、良い体格をしている。
もし、この出逢い系喫茶に警察の摘発があれば朝倉も校長職を失う。
現在の教育界は、大丈夫なのだろうかと考えた。
朝倉は愛留にホテルの同伴を頼むと、彼女も承諾した。
朝倉が店員に手数料を渡すと、二人で店を出た。
朝倉が通りかかったタクシーを停めると、二人して乗りこんた。
真っ先に朝倉が愛留に、財布の中身を見せた。
中には、百万円程の札束が確認できる。
二人が上野のラブホテルに入り、部屋に入ったとたん朝倉が愛留の上に覆い被さった。
どれ程の時間が経ったのだろうか・・・・。
朝倉が服を着ると、財布の中から札10枚を取りだし、彼女に渡した。
受け取ると、慌てて財布の中に押し込んだ。
愛留は一人の客から、これ程沢山のお金を貰ったのは初めてであった。
「今日の事は、誰にも内緒だよ。約束!」
朝倉が愛留に念を押すように言うと、さっさと一人で部屋を出て行ってしまった。
男は自分だけ済まして、行ってしまった。
「いつまで、こんな事続けるの?」
寂しそうに、愛留が呟いた。
その少女が、山本ルミカである。
ルミカは人気があり、客の指名は抜群である。
一ヶ月分の稼ぎは、ゆうに百万円は越えている筈である。
だが、ルミカには彼氏がいて相当貢いでいるようだ。
先程から客が来ていて、窓から女の子を探している様子だ。
愛留の傍に、店員が来ると。
「客が、お呼びですよ」
と言って、そそくさと部屋から出て行った。
愛留が部屋から出ると、初老の紳士が店員に手数料を渡している。
その紳士が愛留を見てニヤリと笑い、傍に寄って来た。
「ティールームで、お茶を飲みませんか?」
優しく丁寧に、声を掛けて来た。
愛留が頷くと、男性と一緒に喫茶室へと入った。
他には誰も居なかったのだが、早速店外デートの交渉をして来たのだ。
「私は小学校の校長をしているが、君はなんという名前かな?」
「愛留です」
愛留は、自分自身を本名で名乗っていた。
常に男性は落ち着いていて、こういう場は慣れている様子だった。
男は正真正銘の校長先生で、朝倉一博と言った。
53歳で身長も高くはばもあり、良い体格をしている。
もし、この出逢い系喫茶に警察の摘発があれば朝倉も校長職を失う。
現在の教育界は、大丈夫なのだろうかと考えた。
朝倉は愛留にホテルの同伴を頼むと、彼女も承諾した。
朝倉が店員に手数料を渡すと、二人で店を出た。
朝倉が通りかかったタクシーを停めると、二人して乗りこんた。
真っ先に朝倉が愛留に、財布の中身を見せた。
中には、百万円程の札束が確認できる。
二人が上野のラブホテルに入り、部屋に入ったとたん朝倉が愛留の上に覆い被さった。
どれ程の時間が経ったのだろうか・・・・。
朝倉が服を着ると、財布の中から札10枚を取りだし、彼女に渡した。
受け取ると、慌てて財布の中に押し込んだ。
愛留は一人の客から、これ程沢山のお金を貰ったのは初めてであった。
「今日の事は、誰にも内緒だよ。約束!」
朝倉が愛留に念を押すように言うと、さっさと一人で部屋を出て行ってしまった。
男は自分だけ済まして、行ってしまった。
「いつまで、こんな事続けるの?」
寂しそうに、愛留が呟いた。
