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教団 アノニマス

第1章 罪と罰

ホテルを出て、帰りの駅に向かった。

道中を歩いていると、同年齢の女子高生が4人位でキャッキャッと騒ぎながら楽しそうに会話をしている。

その姿を見ていると、なんだか羨ましくなったのだ。

愛留は、友達と騒ぎながら会話をした事がなかった。

同世代の学生は、皆楽しそうに生活をエンジョイしているのに、私だけが何故……。

寂しさだけが募る空虚な毎日が、耐えられない存在となっていた。

キリスト教には、修道院という物があるが、幼い時期に連れて来られ処女のまま成長する。

そして、20歳前後になると王様や枢機卿、法皇に処女をささげるのである。

中には、60歳を過ぎても処女の修道女がいる程だ。

これは、偉い人の相手をするのは、偉い人というのはイエスの事ではないか。

そうだとすると、キリストとマグダラのマリアには肉体関係があったとしても不思議ではない。

その風習が、伝統として残されているのではないか。

日本でも江戸時代には大奥という部所があり、日本中から多くの娘達が連れて来られ、ひたすら将軍の子供を出産する。

この事実と、似た様な風習ではないか。

とすれば、イエスの子供がいたとしても不思議ではない。

現在でも、キリストの子孫が生きている。

あくまでも、修道女はマグダラのマリアであり王や法皇は、キリストである神なのだ。

王や法皇にも、権威が必要だ。

その権威を得る為には、神にならなければならない。

キリスト教では、神は人間と結婚しないというのは嘘なのだ。

歪められた聖書、信ずる事こそが宗教なのに嘘が書かれた聖書は、滅びる宗教と同じなのだ。

もうすぐキリスト教は、滅びるであろう。

その時初めて、誠の世界平和がやってくる。





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